書籍が株券化する未来を考えてみる。

「漫画の海賊版許すまじ」というニュースがあったのでいろいろ考えてみた。

要は、著作者に利益が還元する仕組みがないのが問題だよね。

ということは利益が還元する仕組みがあればいいということで、いろいろ考えてみたら、ちょっと怖くなってきたのでいろいろ書き出しておく。

書籍の価格は著作者が決める。これは無料でもいいし1冊が100万円でも1億円でもいい。決めるのは自由でその価格で買う人がいればいくらだってかまわない。

出版数(いわゆる初版)はこれも著作者が決める。いきなり10万部でもいいし、1冊だけでもいい。

で当然ながら

アマゾン・マーケットプレイスで売買もできる。

販売価格が2000円の書籍を20万円で売るのも、逆に販売価格が5万円の書籍を30円で売るのも自由だ。

で、肝心なのはこのアマゾン・マーケットプレイスでの販売価格の何%かが、必ず著作者に還元されるような仕組みになっていればいいのではないか?

1冊200万円の電子書籍を10冊だけ販売して、

マーケットプレイスでの還元価格を30%とかに設定する。

マーケットプレイスでは同じ書籍が200円だったり250万円だったりとにかくいろんな価格で流通する。

200円で売り買いされれば60円が著作者に、

250万円で売り買いされれば75万円が著作者に、アマゾンから振り込まれるようになるのだ。

当然、投機的なスジの取引を行うものも出てくるだろうし、作者の望まない価格で取引されてしまい、読んでほしい人が手に入りにくい状況も産まれるかもしれない。

そんなときは、部数を増やせるようにするのだ。

著者の再販します宣言で取引価格の暴落みたいな事態もあったりするのだと思う。

「せどり」とかが一巡して新しいマネタイズの仕組みが出版業界に入ってくるかもしれない。

キンドルは21世紀の証券取引所になるのかもしんない。

Verified by MonsterInsights