そもそも「粛」ってなんかいな?

「自粛」しましょうね、といわれてまぁ食べに行ったりとか旅行に行ったりするのをやめたりするわけですが、そもそも「自粛」ってどういう意味なのかなと深く考えてみたい。

そういうときはまず辞書で調べるのです。

[自粛]

自分からすすんで、行いや態度を改めて、つつしむこと。

英語だと、self-discipline だそうです。

日本語だと、つつしむ(慎重に行う、少なくするまたはやめる)という意味合いが強いように思います。

英語だと「自分自身で決めるルールを自分で決めてそれに従う」という感じ。

辞書では「自分からすすんで」という建前ですけれども、実際の使用のありようで言えば

「みんながやらないほうがいいって思ってるからお前もやるな」という意味で

「自粛してください」という言葉が使われているように思います。

でこの「自粛」の「粛」という字はなりたちとして

「聿と、𣶒(えん)(水がうずまく象形から、円をかく器具)とから成る。筆で丁寧に書くことから、転じて、おそれつつしむ意を表す。」ということだそうです。

「粛々と進める」やあ「粛清する」という言葉でも使われる漢字ですね。

「丁寧にやっていく」という意味でもあるのだろうなぁと思います。

 

でも、もっぱら「やるな、うごくな、息するな」というような単純な使い方が「自粛」という表現からにじみ出ているような気がします。

で、この自粛はいつまで続ければいいのか?

言葉通り「自粛」なんですから、「今日からもう自粛しない」とか「年内いっぱいは自粛するよ」とか「来年の夏まで自粛します」というように、それを決めるのはそれぞれの個人であるべきだとは思うけれども。

「自粛」という言葉が「自ら」という意味がありそうで、実際は自分というものを押し殺して、周りの空気とか雰囲気に流されて行動やルールを決めるという自粛という言葉本来の意味を失っているのが残念なところですな。

話は飛ぶかもしれんけど、

このまま自粛ムードが半年一年と続くと、飲食店の家賃収入で暮らしているビルのオーナーさんとかけっこう大変なことになったりするのではないだろうか?

自分は自社ビルとか賃貸物件というものをそんなに持ってはいないのだけれども、借り入れ起こして賃貸物件の運用をしているひとは、逆ざやというか負債が膨らんでしまって自己破産してしまうのではないだろうか?

それとも、そういう人は他にも資産をもっているので、たしかに持っている資産が目減りしたりはするかもしれないが、借金がそんなにあるわけではないから一文無しなってしまったりはしないのですよ。ということも正解なのかもしれない。

で業界はなんかPRしてるのかなと思って一般社団法人不動産協会さんのHPをチェックしてみたんですけど、べつに何の情報も発信していないようです。会員としてログインしないと見られないコンテンツがあるようですので、そっちになんか書いているのかもしれませんね。

 

まぁ、いいや(よくないけど)

自粛といいながら、実際は自分の意志や考え無しに、たんに周りに合わせてやらないという人も多いので、そりゃ行動に一貫性がなくなるのはあたりまえだよねと思うので、人によって定義や意味の捉え方が違ったまま言葉を使ったりすると行動にばらつきが出てしまうので、言葉をフカホリして使うようにしようと反省するのであった。

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