ミスミソウ

2018年4月の映画です。

主演は山田杏奈さん。

どっかで見たことあるなーって思ってたら。

2019年に公開された「小さな恋のうた」でもヒロイン役でした。

いい女優さんだと思います。

殺意とか優しさとか、目がいいです。

あらすじは、いじめられている女の子いて、

両親が家に火をつけられて焼き殺され、妹も全身やけどの重体。

で女の子が復讐するという、けっこうスプラッターなお話です。

 

田舎の閉塞感とか、未来のなさとか、人生の諦め感とか、雪景色はとてもきれいなのですが、そういう村の雰囲気が漂っているわけですよ。

働くところも遊ぶところもない、小さな町というのは、それはもう日本中にあるわけです。

例えば、自分が住んでいる下関市なんかも、人口は減少しているし、老人は増えているし、子どもは減っているし、大きな工場が撤退して失業者が多量に吐き出されたりしているわけですよ。

住んでいる人は「町」だとは思っているのですが、田んぼや畑がつづく風景を眺めていると、こりゃ村だよねぇとか考えてしまうわけです。

村八分とかムラ社会とかいう言葉があるように「ムラ」というのはあまりいいイメージがありません。

なんというか「産業がない」。それが「村」であるということなのかなぁと思います。

「町に憧れる」というように、田舎町に住んでいる自分が高校生だった頃は、東京とか福岡とか都会にはやっぱり憧れているわけですよ。

「このまちに住んでいても将来なんもねーな」

そういう閉塞感があると、人間、攻撃的になってイジメをしたりネチネチとした人間関係を継続してしまうのかもしれません。

映画の登場人物で「いじめる方」の生徒たちも、それぞれ家庭環境に問題があるようで「弱いものたちが夕暮れ、さらに弱いものをたたく」が実践されている味付けであります。

世の中は、夢に向かっているときは、そう悪くない場所に思えるのだけれど、向かう場所が絶望的に悲劇的な場所であるなら、または、そういうふうにしか思えないなら、世界というのは、ほんとうに酷いだけにしか感じられないわけですよ。

人の醜いところに向かう光は、暗い影しか見えないわけで、なんだろう、もっと楽しそうに生きる方法はなかったのかね。と思うわけです。

あとイジメとかあるときは、子どもは大人の犠牲者なんだなぁとか考えました。

 

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