「恐怖と欠乏からまぬかれる」ために

今日は日曜日、会社もお休みです。

雨がポツポツと降っています。外気温は9度と低め。

テレビを付ければ新型コロナウイルス関連のニュースばかりです。FaceBookやtwitterを開いても感染症についての投稿が目立ちます。

こりゃ精神衛生的によくないなぁということで、なるべく情報をカットすべくスクリーンタイムで制限時間を設定したり、ツイッターのミュートキーワードに「コロナ、感染、ウイルス」などを追加してタイムラインに流れないようにしたりしています。

そこまでしても全く情報は入ってこない、という状況にはならず、それなりに重要な情報は入ってくるし、ノイズやデマはほぼ見えなくなるので、このままにしばらくしておこうと思っています。

さて2006年に買ってた「パンデミック・フルー Xデーハンドブック」という書籍がありましてこの本に確か書いていた最悪の状況は「物流会社や電力会社の社員が罹患して業務そのものがストップしてしまう」というものでした。

書いた人はどうもテレビのコメンテーターとして活躍されているみたいですが、テレビ見ていないのでどんな感じに扱われているのかはよくわかりません。

今の日本の状況や、先にロックダウンした世界の都市の様子を見ていると、電気などのインフラが止まっているわけではないので、そこまでひどい状況ではないのだろうなと思います。

今回のコロナウイルスの場合、死亡率がそこまで高くないので、本の内容のようにはならないようですし、そもそも死亡率のむちゃくちゃ高い感染症だとそこまで流行することもないのかもなと思っています。政府としてももっと強制力を働かせると思うし。

4月の7日に緊急事態宣言が出て、今日で六日目です。

緊急事態の期限は5月6日までの一ヶ月間。県を指定して、発布されています。

なんとなく中途半端で対応しているのかしていないのかよくわからない、気分や感情で対応するという一番よくないパターンになりそうです。

「人と人との接触機会を最低7割、極力8割、削減すること」とありますので、例えばうちの会社の場合、社員が二人か三人だけ出社することにして、店頭渡しのみの業務にするとか、そういうことなんでしょうか。

山口県は今の所、緊急事態宣言下には含まれていませんが、もしそうなったときに、例えば社員を休ませて、二人だけで回す。で休業させたときに給与はどうするのかとか、そういうことも考えなくてはいけません。

緊急事態が出たときに工事現場は止まるのか?ということも考えなければいけない。得意先のお客さんにしても元請けの対応がどうなのか、そこを隅々まで詰めている業者さんはいないと思います。

弊社でもBCPをそれなりに作っていますが、日本経済が二ヶ月も三ヶ月も、あるいは半年間ストップするような状況については考えていません。

BCPに記載していないような状況が出たときは「速やかに業務から撤退する」という判断を行うというのも経営戦略の一部だと思います。

だからこそ、今のうちにそのラインを考えておくことも必要だなと思います。

「自社は貢献することはできるか?」

企業活動とは「社会や人に対して貢献する」ことを手段として「顧客を創造する」ということです。

人が地域社会の中で生きて暮らしていくためにさまざまな活動をしていく。

そのときに、自分ひとりではうまく行かないことをお互いに助け合っていく、価値を作り出し、分け合っていくことで、世の中はより良くなっていくわけですよ。

このような状況にあって、困ること、嫌なこと、辛いことがだんだんと増えていきます。

まいったなぁ、こりゃ困った、なんとかならんのかね。

そういう声が聞こえてくるわけですよ。

自分がもっているもので、そういう「困った」を一つでも多く解決していくことが大事だし、それを解決することが起業家というか、経営者の役割であるはずです。

とはいえ、

密閉、密集、密接、3つの密がより濃厚な形で重なる、バー、ナイトクラブ、カラオケ、ライブハウスはもとより、繁華街の接客を伴う飲食店等については、緊急事態宣言が出ている地域か否かを問わず、全国全ての道府県において、その出入りを控えていただくよう、特措法第24条9項に基づいて、要請すべき旨を、基本的対処方針に新たに追加いたしました。

というのは大変ですな。これって宣言が解除される5月6日までは行くなっていうことですよ。

しかもリンク先見ると「誰に対してか」はっきり書いていない。そして「出入りを控えていただく」というなんかよくわからない要求です。

たとえば、毎週飲みに出かけていた人は、月に一回くらいにするというのはOKなんでしょうし、毎日飲みに出ていた人は週に1回ならOKということなんでしょう。

人によって違うからとにかく回数を減らせ、全員が同じである必要はないって理解でいいのかな、よくわかりません。

「全部ダメ」って言えないのはまぁいろいろ大人の事情があってできないのでしょうね。中途半端でもやらないよりやったほうがいい、というのもわからないわけではないのです。ただ、判断は現場に丸投げしてもいいのですが、企業で言うところの「経営理念」はくっきりしておいたほうがいいですね。

とりあえず日本国憲法を読むといいですね。

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

これは人類普遍の原理であり、この憲法はかかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

とあります。

 

「恐怖と欠乏からまぬかれる」

「平和のうちに共存する」

「自国のことのみに専念して他国を無視しない」

 

まずは「恐怖と欠乏からまぬかれる」ためにできることをやっていきたいですね。

 

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