「4月の君、スピカ」

娘が見るというので、見た。

あれですな、50を過ぎてこういう映画を見ると、なんというか、人生長いのに17やそこらで、一生愛するだ、君が運命の人だみたいなノリの映画を見ても、なんといいますか青さというか浅さみたいなものしか感じることができず、

「あぁ、自分はもうあのころのトキメキを感じる資格はないのだな」と一抹の寂しさのようなものを感じるわけですよ。

若い人が妊娠したりとか、高校生でしてしまうのって、その当時は純愛みたいな感じなんですよ、それはまぁわかる、学生の頃、まぁ大学生くらいまでならなんとなく、愛してるんなら赤ちゃんで来ちゃってもOKみたいな感じはわかるんですけれど、まぁおじさんもそんな感じだったような気がするし、当時は。

でも50年くらい生きていて、結婚するまでに何人かの人と付き合ったり別れたりするのを重ねると、

なんというか、高校生くらいで「お前は俺のもんだ」とか言ってる男はなんというかガキであると、子供であるというか、その年で働いて稼いでもいないのに、そういうセリフを吐くのは、なんというか、底が浅いというか器がちっちゃいというか、器がむしろないようにしか見えない。

なんというか、若い人は、恋しないと死ぬとか、彼氏彼女がいないと不幸、とか、恋人がいない人生はありえないとか、なんというか「恋愛してる=私の人生成功」みたいな感覚があるかもしれませんけど、それ違うから、勘違いですから。

人生長いですよ。特に今十代の人は100歳まで生きるから、人生の二割も終わっていないうちに自分の人生のゴールを決めるの早すぎるから。

しかも20代までの人脈というか人間関係なんてめちゃくちゃ狭い範囲ですから、その範囲内で出会っただけで伴侶的な相手を決めるというのは、早すぎですのでなんというか、そういう恋愛至上主義的は映画はエンターテイメントにとどめておいたほうがいいのでないかとジジイは思うのであった。

それにしても福原遥さんは可愛いですな。

「羊とオオカミの恋と殺人」見落としていたので、早く見たいな。面白そう。

 

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