「accountability」と「responsibility」

「責任」ってなんだろうか?

「あの人には責任感がない」「少しは責任を感じたらどうなんだ」「ちゃんと責任とってね」なんていい方をする。

責任ってなんだろうか?

義務を果たすってこと?人にはやらなければならないものがあるらしい。

でも絶対に100%その人でなければならないことなんていうのはないのだろうなとも思う。

だから少し条件をゆるくすると、「期待に応える」ことなのかなと考えてみる。

言い換えてみる。

「あの人は期待に応えない」「少しは期待に応えたらどうなんだ」「ちゃんと期待に応えてね」

うん、意味が通じる。

他にも責任ってなにか違う言い換えの仕方があるだろうか?

「義務を果たす」「約束を守る」「契約を執行する」

「あの人は義務を果たさない」「少しは義務を果たしたらどうなんだ」「ちゃんと義務を果たしてね」

「あの人は約束を守らない」「少しは約束を守ったらどうなんだ」「ちゃんと約束を守ってね」

「あの人は契約を破る」「少しは契約を守ったらどうなんだ」「ちゃんと契約を執行してね」

うむ、それなりに意味が通じるし、不自然さはないような気がする。

ところで「責任」という言葉を英訳すると「accountability」と「responsibility」という2つの単語が出てくる。

「accountability」は「結果に対する責任がある」

「responsibility」は「行動する責任がある」という違いがある。

上のように言い換えたときに、「accountability」と「responsibility」どっちなんだろうか?みたいなことを考える。

「責任を果たす」と「責任を取る」だとどっちが「accountability」で「responsibility」なんだろうかとか、そういう違いがあるのかしらなんてことを考える。

普段使っている言葉の意味をちゃんと正しく使えているだろうか?

相手は自分と同じ定義でつかっているだろうか?

たとえば「責任」という言葉一つであっても、

「私はちゃんと責任を取る」

「あなたは無責任だ」

というような言い合いがあったときに、お互いが使っている「責任」が微妙に違っている場合がある。

一方は「契約を守っている」一方は「義務を果たしていない」という場合はどうしたって平行線のままだ。

 

実は多くの言葉はけっこう曖昧で、白黒はっきりしていないものばかりだ。

誠意とは努力とか、その人が使っている意味と、自分が受け取る意味は違うことが前提にしておいたほうがいい。

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