成長したくない、というか変化がとにかく嫌だという人もいる

自己啓発の本とか売れているっぽい気がする。

実際に出版業界の人から直接聞いたわけではないのだが、書店の店頭とか平積みを見ていると、売れ筋のラインアップなのであろうというふうに読み取れる。

売れているからと言って、そういう本を、すべての人がすべての人類が読んでありがたがるのかっていうと、そういう自己成長とか努力とかスキルアップとか、別にいいっす、遠慮しておきますよという人が少なからずいるのだ。

成長したくないわけではない、とにかく現状を変えるのが嫌なのだ。変化がとにかく苦手で、現状維持したくてたまらない、同じことを繰り返したい、そういう人がけっこうな数いる。

仕事ができないわけでもなし、依頼したことはきちんと丁寧にこなす事ができる。ただ変化したくないだけなのおだ。同じ環境にとどまりたい、じっとしていたい、待っておくのが一番、自分からはけして動かない、そういうモチベーションというか生存戦略をとっているのだと思う。

人類は多様性を武器に種全体を反映させてきた。

人類すべてが成長志向、イケイケドンドン、当たって砕けろ、とにかく前へススメ!みたいな性質しかなければ、ここまでの繁栄はなかったであろう。

恐れたり、怖がったり、ビビったり、とにかく消極的に、じっとしていたい、自ら動いたりリスクを取りに言ったりすることはけっしてない、そういう性質を持つ人も一定数いたからこそ、絶滅しなくてすんでいるのだと思う。

何かを維持したり、サービスをとにかく安定させたりする仕事もある、世の中には、地味で変化に乏しく、もしくは変化を良しとしないルーチンワークがあるのだ。

そしてそういう業務を必要とするのは、インフラストラクチャーの分野にやはり多いのであろう。

創意工夫することは無論ゼロではないのだが、とにかく決めたことを忠実に淡々とこなす、地味で目立たず注目されない、しかし、それがないと誰もが困ってしまう。そういうお仕事だってあるのだ。

アフターコロナの世界でも人はご飯を食べ、風呂に入り、うんこをして、眠ったりするのである。

インフラのお仕事は、そういう人の根本的な本質的な生活の質を底上げするのだ。

マニュアル通りに決めたれたことを決められたとおりに遂行するのも大事なお仕事なのだと思う。

 

変化しない人も、世の中には必要なのではないかな。

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