与信管理について

弊社の場合の支払い条件は基本的には以下の通り。

月末締めの翌月20日払い

つまり6月1日から6月30日までの販売代金をまとめて7月20日に支払ってもらう

ということです。

お客さまの与信や売上金額によって、7月31日(翌月末)に支払ってもらったり、8月10日(翌々月10日)という場合もある。

売上金額の多少とかお客様自身の与信によって条件を変えているのは、同業他社との駆け引きだとか、いろいろな要素が絡むからです。

また支払いの手形サイトも最長だと120日くらいまであります。

与信とはなにかっていうと、国語辞典だと「信用を供与すること」とあって、「供与」というのは「相手が欲する物品・利益などを与えること」という意味になります。

きちんと支払ってくれそうだなとか、先払い金や預り金に応じてくれれば「与信枠」というのが増えることになります。

また月々のお買上金額が1万円の取引先と100万円の取引先では当然この与信枠というのは変わってきます。

そしてこの与信枠というのは、自分自信の会社の資本の規模によっても左右されるわけです。

例えば、自社の年商が5億円くらいだとすると、お客さまに対する与信枠は、最大で5000万円くらいでしょうか?

つまり相手が倒産して支払いが滞ったとしても5000万くらいならなんとか耐えられるのではないかと思います。

もし自社の年間売上が5000万円くらいなら、お客さまに対する与信枠は、100万円くらいになるのじゃないかと思います。

もちろん業種や利益率、会社の財務内容によって与信枠というのは幅がありますので、一概に何%とは言うことはできません。

あと、業界の慣習とか平均によっても与信枠は違ってくると思います。

 

弊社の与信枠は、

「このお客さんなら、このくらいの金額なら回収できなくてもしょうがない」という諦めがつくかどうかですね。

諦め方としては

「ハイビジョンテレビの新しいのが変えなかったなぁ」

「軽自動車が新車にならなかったなぁ」

「もうしばらく新車は諦めよう」

とか、そういう感じです。

掛売りしていると10年に何件かは不渡りとか倒産とか夜逃げとかあるわけですよ。

ここ最近だと2006年くらいの頃が一番多かった気がします。

最近は、不払いは少ないですよ。

とりあえず、与信というのは、自社の工事物件の規模によっても変わってきます。総額が5000万円以下の戸建ての建築現場と、5億円以上するようなマンションとか箱物では、その現場に入る業者さんは違っています。

打設屋さんにしても、設備屋さんにしても電設屋さんにしても、業務の進め方も違うし、使用する資材も違うし、いろいろと違いがあるのです。

利益の出し方とか考え方も全く違います。

たぶん、何十億もするような国家プロジェクトっぽい現場だと、まぁ想像もつかんような世界なんだろうなと思いますよ。

国家プロジェクトとかになるとぶっちゃけ「1億円は誤差だから無視していい」くらいの感覚じゃないと仕事が進まないのだと思います。

 

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