量子コンプーター

天下のアマゾンさんが「りょうしこんぴゅーたーをりようしたWebサービス「Amazon Braket」をかいししたよ。」というプレスリリースを発表したのですが、まぁ料金が安いみたいですよ。

基本的に英語のサービスなので、自分界隈のローカルな企業にはまったく関係ないのだと思いますが、イメージとしては「何百万円もするようなシステムを1時間100円くらいで利用できますよ」というようなことらしいです。

クラウドサーバーを利用することで、データベースとか機械学習だとかIoTだとかで、年間に何億円とかかっていた経費が、一月ポチポチ利用すれば5万円くらいですよというそういうサービスになるっぽいです。

 

「量子コンピューター」というのは、いまいちよくわからないしイメージも湧きませんが。そういうときは歴史を紐解いて考えるようにしています。

コンピューター、つまり電子計算機というのは、真空管とかトランジスタを利用していました。

そのあとICとかLSIとか超LSIとかになってきていて、どんどんその回路が小さく細かくなっていったわけです。

で小さくなっていくことで、その小ささの単位を表すときに「分子レベルの大きさ」とか「原子レベルの大きさ」という考え方があったのだろうと思います。

で「量子コンピューター」というのは、その「原子」よりもさらに小さな回路を利用するコンピューター

というイメージで考えればいいのだろうなと思います。

すっごい小さな回路なので量子力学的な影響を計算結果が受けるんですよ。

とか言ってもよくわからないですよね。

まぁ、コンピュータのチップは小さければ小さいほど、細ければ細かいほど計算スピードが早くなるわけですよ。

で、今までは原子サイズまで小さな回路を作ることで計算速度を上げていたのですが、量子は原子サイズよりもさらなに小さく作れるので、計算速度がさらに早くなると、まぁそんな感じの理解でいいのかなと思います。

で、量子力学の世界では一般の物理法則と違った結果が表れるらしいのですわ。

で、そういう違う結果を出すというふるまいをうまいこと制御すると、めっちゃ計算が早くなって、今までのパソコンだと計算に1万年くらい時間がかかっていたのが、3分くらいで処理できてしまうという、そういうものらしい。

だから値段もそれなりにしていたんだと思うのですが、今回のアマゾンのサービスではそういうの格安で利用できるようになるちいうことなのですな。

それまで何百万円もしていたものが100円で利用できるようになると、たぶん、いろいろなことが変わってくると思うのですよ。

「えーそんなのお金がめっちゃかかりますやん、そんな予算どこにあります?」

みたいなことを言って、地味な仕事を続けていたら、いきなりその仕事そのものがなくなってしまうみたいなことが起きたりするわけですよ。

 

宗教改革のときに、すっごく希少で高価な聖書が活版印刷で安く手に入るようになったり

IT革命で何十万円もしていた携帯電話が月々3000円くらいで利用できるようになったり

まぁ、すっごい高価なものがお安く手軽に利用できるようになってくると、いろいろな世の中の仕組みが変わっていくわけです。

 

とりあえず、今現在何百万円もするようなシステムが来年には年間利用料5000円とか、毎月300円で使い放題ですよ、みたいなことが起きるのだとおもいますよ。

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