デジタルだかアナログだかよくわからないITC

うちの会社ではお客様から現場の写真がLINEで送られてきます。

↓こんな感じ

動画の時もたまにあります。

「この台所用水栓の部品がほしいのでメーカーと商品品番を調べてほしい」という問い合わせでございます。

それに対してメーカーを調べたり品番を特定したりして図面で返事をしたりするわけですね。

 

で、電話などで話しながら足りない部分は詰めたりしていくわけです。

 

他にもLINEで注文を受けることもあります。

手書きのメモをスマホのカメラで撮影してLINEで送信するという

デジタルだかアナログだかよくわかりませんが、そういう使い方をしていただいております。

「プロトコルは最終的にユーザーが決める」

というのはITCの原則だと思います。

一見、川上のベンダーが決めているように見えても、最終的な選択肢、

つまり使うか使わないかを決めているのはエンドユーザーなので、

そこを見誤るとユーザーつまりはお客様に選んでもらえなくなるのです。

上記のメモのような注文をUXでデザインすることは現在の技術ではほぼ不可能です。

めっちゃ賢いAIがOCRやらディープラーニングを駆使して文字や文章を解析できるように何百億ドルという予算と10年の年月を投入すればできるようになるかもしれません。

しかし、当社は鉛筆を使うのです。

 

零細企業のIT化は、上手に鉛筆をつかったりダクトテープによって昇華するのです(偉そう)

SNSばかり見ていないで仕事をしろ

と言われないためにも自分がPCで何をしているのか正確に把握しておく必要がありますな。

実際ツイッターとかフェイスブックとかダラダラ見ていると時間が無駄になくなるわけですよ。

えぇわかりますとも、実感がものすごくあります。ツイッターとか本当に時間泥棒ですから時間決めてやらないといけませんよ。

iPhoneの方はスクリーンタイムを利用して1日15分に制限しています。

で、パソコンの方ですよ。Win10にはそういう機能はありません。

ですからどのように使用しているのか、せめて時間だけでも把握したいな。

ということで、自分が導入しているのがManicTimeというアプリ。(ここからダウンロードサイトへリンクしています。)ManicTime

例えばtwitterを1時間5分見ている、フェイスブックは10分見ている、なんてことがわかるわけです。

ブログの更新(yoshisuke.comのワードプレス編集画面)は約23分間使用しているなんてことが分かるわけです。

ツイッターのどのアカウントのどの投稿を見ているか、そういうところまでわかりますので、サボってるのか、それとも何らかの資料集めや検索Siteとして利用しているのかはなんとなくですがわかります。

今は、建設キャリアアップシステムについての記事を金子商会ニュースのネタにするので、その分で1時間くらいツイッター使うのはまぁ許容範囲以内のような気がします。

フリーアカウントでもけっこう細かい記録が取れるので十分かなという気がします。

うむ、でも他の日も結構ツイッター見たりしているので、時間制限かけよう。

7年前と7年後

 

2020年オリンピックの開催地が決定したのは7年前2013年9月のことでした。

そのときにオリンピックがまさか延期になってしまうとは誰も想定していなかったと思います。

チケットが売れないで大赤字になるとか、失敗するだとかいう予想はたくさんアリましたが、オリンピックそのものが延期になったりもしかしたら中止になるとは考えていなかったです。

ここ最近の台風被害など自然災害も世界的に多くなってきました。

アメリカのカリフォルニアでは山火事の煙で町がオレンジ色に包まれたり本当になんというか大変な時代だなと思います。

https://youtu.be/wASJP98soTs

で、下関の7年前は、シネコンのシネマサンシャインがまだオープン前だったんですよね。

シネマサンシャインさんはけっこう利用させていただいています。アプリもインストールしてポイント利用で無料で観るのも何回か経験しております。

シネマサンシャインができる前は北九州市のチャチャタウンやリバーウォークまで足を伸ばしていたのですが、完成後は7年間で4-5回くらいしか行ってない気がします。

映画館は年間10回くらい利用しています。

できればもっと近所にあれば嬉しいのですが、贅沢は言うまい。

あとは北バイパスですね。

こちらも山陰へ行くのが少し早くなったような気がします。

朝夕の時間帯は若干通勤退勤のために渋滞するのですが、以前に比べると半分くらいの時間になったのではないかなと思っております。

それから・はいっからっと横丁」の遊園地も開業して7年になるのですね、たしかあの遊園地は10年間したらなくなってしまうとかそんな計画だったと思うのですが、3年後にはなくなって、その後に星野リゾートの施設ができるとかいう話ですね。

観覧車が残るといいような気がしますがどうなんでしょうね。

下関市の人口は2020年9月1日現在で約25万4千人ということでほぼ予想通りの減少が続いております。

新椋野の新商業施ゆめモールも完成して5年以上が経過しています。

けっこうお客様が多いように思います。

考えてみると7年間でけっこう変わったなぁと感じます。

一方、現在から先7年後。

2027年の下関市はどうなっているのでしょうか?

市の総合計画書とか見ても2025年までの予定しか書いていないので、今ひとつわかりにくいんですよね。

 

 

ビジネスモデルとか技術革新とか必要とする人数とか資源的限界とか

井戸があるかないか

そのまま飲むことができる水質であるかどうか

釣瓶がひとつしかない

手動のポンプがある

電気はきているかきていないか。

ガソリンなどの発電機を動かせるのか。

水を必要とする人数は3人なのか100人なのか一万人なのか

飲むのか、畑にまくのか、工場で使うのか

使う場所はどこか、井戸から近いのか遠いのか

「井戸の生産性を上げて効率よく働こう」

そういうことを考えたときに、

ある村では、「スーパー8」というポンプを購入設置して、すごく成功していたので、我が村も導入するべきだ、なんて意見が出て、

水質の違い、電気のあるなし、ポンプに関する知識、必要とする人数、使用目的、使う場所の遠近、そういった要素が、全く違うにも関わらず、同じ機種を選んでしまうと、帯に短したすきに長しなことになって、結局は手動ポンプが正解だったなぁとか、そもそもポンプを設置する意味がない、というコミュニティが存在していて、井戸じゃなくても川の水で十分ですよ。

と、そんなことを考えて川のそばで暮らしていたコミュニティが100年に一度の災害やら疫病やらで、川の水が使えなくなったときに、

「さて、どうするよ」

と考えている。

自分が、その川のそばの村人なのか、

10代なのか働き盛りなのか老人なのか、

村人の数は増えているのか減っているのか、

背景というか条件が違うので一概に正解やベストの方法はコレ!というふうには言えないわけですよ。

 

今ある技術力や資産で、高パフォーマンスを得ていたとしても、ものすごい技術革新で、生産性がすごく上昇して人口を増やす必要がでてくるのかもしれない。

 

なんとかテックとかDXとかの話がうまく噛み合わないのは、そのあたりの前提条件が違っている場合がほとんどなので、想像力を働かせる必要もある。

 

人が働くときにやたら人数を投入しても意味がないけれども、人数を投入するしかない現場というのもある。

そのときに正解になるのはポンプではなく一つしかない釣瓶の数を三つにふやすことなんだなぁという解答もあるんだけれども、ポンプをなんとしても売りたい人が権力者だったりたくさんいたり、そもそもつるべをつかったことがない人だったり、はたまたそこで汲める水を使う必要のない人だったりして、ますます話がややこしくなる。

 

なんとなくある建築テックの現場をさーっと見ているうちに、

ポンプを使うべきですよ!

電気式のポンプでもいいですね!

電気も一応来てるんだから、やっぱり電動ポンプですよ!

って言われているうちに電動ポンプを設置したものの、

結局、釣瓶を三つで運用するほうが楽じゃん、っていうパターンになりそうな気がする。

建設キャリアアップシステムとか建レコとか

建設キャリアアップシステムというのが2019年から運営されるようになっているのだそうです。自分も不勉強だったので今日初めて知りました。

大雑把な説明

キャリアアップカードというICカードに職人さんの情報を登録します。

  • 本人情報(住所、氏名など)
  • 社会保険加入状況
  • 保有資格
  • 研修受講履歴
  • 事業者は建設業許可情報など

そういう情報を業界統一のルールでシステムに蓄積されるので、職人さんの技とか知識が適正に評価されて、それぞれの待遇もよくなるよ、

ということらしいです。

ちなみに有料です。

2020年7月現在で登録技能者数は324,390人、登録事業者数は59,132団体となっています。ちなみに山口県は2,861人と640団体。

なんだかいきなり累積赤字が57.4億円で、このままでは2020年度末に累積赤字が100億円になってしまうということで、大丈夫かいな、やっていけるんかいな感満載ですね。登録料も値上げする予定になっています。

黒字化するためには登録者数が100万人くらいになるのが目安なんだろうなと資料から概算して考えると、今の所35%くらいの登録率なんですな。

退職金基金とか社会保険とか、そういうのがメインなのかなという気もしないではないのですが、ステークホルダーが多そうなので調整が大変そうだなという感じです。現場の人には頑張ってほしいのですが、使用者つまりは職人さんや一人親方の人にとって本当に使いやすいシステムであるように祈っております。

 

でも、零細企業の経営者として申しますと、技能とか人事評価とか、要するに人を雇用して仕事をしてもらって評価してする、つまりは給料を支払いということは、めっちゃ大変だと思うのですよ。

それに全国一律の評価とか言っても、八月の福岡のメッチャ暑い時期と、10月の涼しいときと、真冬の零下の現場では、同じ作業であってもそれは評価が違ってくるのではないだろうかと思ったりもします。

このあたり課題が大きいですよ、建設技能者のレベルに応じた賃金支払の実現にある、例えば建築大工技能者の賃金目安が三つのレベルにまたがっていて、金額が750万~300万円という幅があるのだけれども、実際にうまくまわっているのだろうか現場で、というか、そのあたりのキチンとして評価というかフィードバックがあって登録した職人さんが満足できるような評価制度になるためには、随分時間がかかりそう。2023年には民間建築でも必要になるそうなので、今のうちから情報収集しようと思ったのでした。