業務日報の内容は誰のモノなのか

建設キャリアアップシステムについていろいろ調べてみると、

要するに職人さん一人ひとりの業務記録を残してその情報を共有化するということですが、そうなってくるとその内容は誰のものかと言うのが問題になるのか

と思った。

金子商会でも社員には業務日報を書いてもらっている。

どんなことがあったか、

お客様からこのような問い合わせがあったのでこう答えた。

注文内容はコレコレで納品をいついつまでにする、あるいはした。

そういう「社内で共有すべき」情報が記入しているわけですよ。

 

で、その内容というか記録はやはり法人のものであろうなと思います。

例えば顧客情報もあるので、社員がやめるときに、

「自分の書いた日報のコピーをください」

なんていわれても、それはできないなぁと断ることになりそうです。

 

工事現場での進捗情報とか共有情報というのは基本的に関係者以外は閲覧禁止になっていると思います。

ですから、職務履歴書として業務日報に記入した情報を、個人の持ち物としてあつかったり持ち出したり所有することはできないというか難しそうでありますよ。

現場名であるとか、第三者のプライバシーに触れる部分は情報としては所有でないと考えたほうが良さそうです。

イニシャルでもいいのかと考えたりしたのですが、

「世界的に有名なY邸の正面玄関の施工に携わりました」

と書かれていたときになんか情報として盛ってしまいそうな気がしますよ。

履歴書といってもいいことしか書かれていなかったりするので、日頃からその人の発信する情報や仕事を実際に見ていないと難しいところはあるのかなと思います。

 

ただツイッターとかブログとかで、3年以上情報発信したり、プライバシーを侵害しない範囲で現場の施工情報などを豆に報告していると、その人はちゃんとしているなぁとか、評判や信頼につながっていく情報が積み上げられていきますよね。

 

である閾値を突き抜けたりすると今度はお客さんの方から指名入で紹介されるようになったりするわけですよ。

お施主さんが

「私の家のこの壁の漆喰は、職人のタナカタカシさんが、こんな感じでやってくれたんですよ。あのタナカさんですよ。」

という感じでツイッターでつぶやいたりSNSに書き込んだり、ブログを書いたりするわけですよ。

情報発信だとかSNSでつながっていくというのはそういうことですよ。

フェイスブックで注文を頂いたとか、ツイッターを見て来店してもらったとか、そういうことは、常日頃からお客様とのあいだに信頼とかそういうのがしっかりあって、評判を上げてくれる、そういうことがあってこそ価値が生まれてくると思うんですよ。

 

「今日もエエ仕事をやったなぁ、我ながら自分よう頑張った」

そういうつぶやきと一緒に成果物の写真を一枚アップするだけでSNSマーケティングなんて9割だと思います。

継手ねじ込んだだけの写真一枚でも、ぜんぜんオッケーなわけですよ。

 

じゃんじゃんそういうことをしていったら、もしかしたら建築キャリアアップシステムとかいらないような気がしますよ。

Verified by MonsterInsights