失敗と品質管理

今日は2つミスした。

1.配達をするのに、肝心の品物を積み忘れていた。

2.領収書の日付を書き漏らしていた。

 

今日は配送スタッフが休暇日で休んでいるため、自分が配達した。

社員数が6人、経営者(役員)を含めると総員8人の零細企業では、休んだ人のフォローは社長がするというのは「あるある」だと思う。

さらに今日はいつも配達したりしてる営業担当の常務(弟)が見積を作るとかで動けないので代わりに集金にも自分が行ったのだ。

配達は、毎日のように行っているのだけれども、今日は品揃えからやったりした。

いろいろやることが重なっているのと、自分の段取りにチェックリストが出来ていないのでミスした。

指差し確認とか、日頃やっていない業務だと特にしないといけないと反省。

 

配達については、出かける前に。クロスチェックするのも大事。

今回ミスした配達は VU150の1M品を2本。

出荷伝票だと行数はわずか1行である。

やった工程は以下

  1. バンドソーをセッティング
  2. コードリールを設置
  3. VU150を1Mにカット
  4. バンドソーを整頓
  5. コードリールを元の場所に戻す。
  6. リーマーを所定のところから持ってくる
  7. 面取り処理
  8. リーマーを所定の場所に戻す。
  9. 駐車場にトラックを取りに行く。
  10. 配達場所の確認(グーグル・マップ)
  11. グーグル・マップでナビ案内を開始。
  12. 駐車場から倉庫へ移動

この12番目で、倉庫へ行って積み込まなければならないのに、そのまま現場へ行ってしまった。

(基本的に無意識モードを優先して行動する脳の作りになっているので、あんまり考えないクセがついているのかもしれない)

手順としてはナビ案内の開始を出発直前に行うと次からは防げると思う。

「ナビ案内開始は出発直前」で。

で、とりあえず上の工程をやりながら途中仕入先の打ち合わせ電話とかお客さまからの問い合わせがあったりすることも、スタッフにとっては多かったりするので、ミスが生まれやすいと思う。

積み込み忘れ、荷の降ろし忘れ、降ろし間違いには、工程の順序によって頻度を下げることができると思う。

人間のすることだから0にはできないけれども、手順を守れば限りなく0に近づけることができると思うのだ。

基本的に配達ミスがあるのは

「手順通りにやっていない」

「必要な手順を飛ばしている」

からなんだと思う。

ミスを防ぐためには一見「こんなことわざわざしなくてもいいんじゃね」という動作にこそ必要性があるのだ。

 

あなたが会合の弁当を注文し忘れて、ハンバーガーを昼食代りに買いに一人でマクドナルドに行って「チーズバーガー50個ください」と注文したときに

バイトのお姉さんがあなたに向かって

「お持ち帰りですか?それとも店内でお召し上がりですか?」

と訪ねたときに、

「50個も店内で食べるわけないだろう、融通がきかないなww」と思って嘲笑するなら、それはマネジメントや品質管理の立場からオペレーションを見ていないのである。

マネジメントや品質管理と、おもてなしとか臨機応変なサービスというのは、トレードオフな部分がある。

「おもてなし」や「臨機応変なサービス」というのは確かに大切だし、わりと見えやすく(気が付きやすく)人も感動しやすい。マーケティングとか販促なんたらっていうともっぱらこっちの手法が提案されるのが多数だ。

一方、品質管理とか安全管理というのは、地味だし、見えにくい、派手だったり見えるときというはたいてい事故や事件が起きてしまった場合であり、普段は見えなくて当たり前だし、人に感動も感想も与えるものではないのだ。

水道は水が出て当たり前だし、電気は明かりがついて当然なのである。

「できてあたりまえ」は「品質管理」の賜物であるのだが、イマイチその重要性というのは認知されにくかったりする。専門書籍もマーケティングとか販促やPR関連に比べると数が少ない。

品質管理、品質マネジメントシステムの実務書も安くて3800円くらいだし、安全管理とか品質管理系の書籍はけっこう高いし、小難しいのである。

いわゆる「できて当たり前」「やって当然」というところはなかなか評価が難しいところでもあるのだなと思う。

自分がたまにスタッフの代りの仕事をするのだが、けっこうミスしたりする。

そういうときにほとんどミスすることなく毎日の業務、配達とか応対とか経理とかをしていただいているスタッフの日々の研鑽に感謝感激なのである。

いや、ほんとにありがたいです。

 

 

 

 

Verified by MonsterInsights