「面白い」とはどういうことか

前回の映画の話でもちょっと触れていたのだけれど、映画にしても小説にしてもいわゆる「面白い」というのはどういうことなんだろうかと、よく考えてみよう。

「この本、面白いから読んでみなよ」

「あの映画、面白かったから絶対に見たほうがいい」

なんてことで人にすすめられることはよくあります。

で、この「面白い」には三種類あって、英単語で表すと

“Interesting” “Amusing” “Funny” に分類されると考えています。

“Interesting”は「興味深い」という面白さ

この単語は”inter”(間に)”esse”(ある)というのが語源で、

一見無関係なAとBという事象が結びついてCという新しい事柄を生み出すという面白さがあります。

“Amusing”は「アミューズメントパーク(遊園地)」という言葉にもあるように「楽しむ」というニュアンス。語源を調べるとフランス語で「驚いてじっと見つめる」「呆然とする」ということだそうです。

つまり気を晴らすとか現実を忘れてスカッとストレスを発散するとか、そういう意味合いでの面白さですね。

そして三つめの”Funny”は「滑稽だ」とか「いかがわしい」とか「なんか変」という面白さ。

語源は”fun”「たのしみ」とか「おかしさ」そのものということ。

放課後電磁波クラブとかワハハ本舗の梅ちゃんとかそういう面白さです。

で、自分が本や映画を見て「面白い」というときはたいてい1番目の”Interesting”という意味での「面白い」だったりします。

何をもって「面白い」というかですが、条件は三つあります。

1、新しい知見があること

2、多様性があること

3、常識を覆す

この三つのうちのいずれか、あるいはすべてをふくんでいるならそれは面白いのだ。

だからその面白さを伝えるときにはその三つのポイントを具体的に説明すればいいのだと思います。

つまり、

その作品から得られた「新しい知見」はなにか?

その作品にあった「多様性」はどんなものなのか?

その作品によって「覆された常識」は何だったのか?

そこのところを相手に伝えると、その「面白さ」が伝わるのではないかなと思います。

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