仕事ができる人とできない人の割合

仕事ができる人とできない人、どちらのほうが多いのかっていうと、そりゃもうできない人の方が多いのだろう。
パレートの法則というのはけっこう有名で。例えば仕事が「できる」「普通」「できない」に分けるとそれぞれの割合が2:6:2になるというのは有名な話です。
つまり仕事ができるなぁという人は全体の2割程度で、あとはまぁまぁか仕事がまったくできないのだ。
よくあるビジネス書とか経営の本とかマネジメント本とか自己啓発系の本というんは、結局は仕事が「できる」2割に対して書かれていて、実際に多数派であるできない人たちにはあんまり役にたたないのではないかと考えている。

仕事ができないひとがほとんどなのだと想定しながらでないとBtoBのビジネスというのは実はうまく動かないのだと思う。
案外人は合理的に物事を判断しない(判断できない)し、いいかげんでめんどくさがりなのだ。
仕事というのは、そういう人の「めんどくさい」という部分をカバーするという機能が大きな魅力であったりする。
特に生産財系の段取りにおいてはこの「めんどくさい」というのは数値化が難しいのでビジネスモデルとしては仕組み建てがむずいのだと思う。

特に職人さん的な仕事をしていると、雑務とかちょっとした打ち合わせによる中断とか、精神的に気が付かないうちにゴリゴリと精神を削ってしまうような事象というのは、できるだけ外注化したり、お金を出してでも削除したりしたほうがいい案件だったりする。
精神的に中断というのは、ものすごいストレスになるのだ。
そこにコストを掛けないようにしないといけないのだけれども、手段を安くしたり環境に金をかけなかったりすると、案外、精神的にストレスが溜まったりするのではないかと思う。

段取り良く仕事を進める、いわゆる段取り八分という言い方もあるけれども段取り良くなるための面倒くささで、結局は追いかけられるような仕事の進め方しかできなかったりするのが人の常なのではないだろうか?

めんどくさいけれども代わりにやってくれる

そういう部分にこそ、ビジネスの種は転がっている。

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