「部下がサボっている」って思ったときは「能力が高い部下でありがたい」と感謝しよう

社員が暇そうにしていたり、雑談に花を咲かせているのを見ると、上司だったり弊社のような零細企業の経営者だとつい
「ヒマだったら働け」
とか
「時間があるみたいだからこれしておいて」
というようなことを言いがちですよね。

気持ちはわかります。(自分もやりがち)
業務的にはやることがいっぱいあるし、なんとなくサボっているように見えると「仕事をさせなくては!」というような義務感というか責任感のようなものが心の中に生まれてしまうものですな。

けれども、社員が暇そうにしているのは、もしかしたらそう見えるだけで、段取り良く効率的に仕事を早めに終わらせることができたので、ちょっと休憩しているのかもしれないと考えることにしています。

例えば指示したときに
「この業務は5時間ぐらいかかるかもしれない」と考えて指示したとして、社員はエクセル関数やらVBAやらをバリバリに駆使して10分くらいで終わらせてしまっていたのかもしれない。
つまり上司のマネジメントが間違っているのだと思うのですよ。

スタッフが業務をこなすのにどのくらいの時間がかかるのか、ある程度余裕をもって上司というのは仕事を割り振っていかなければならないと思うのです。

どう考えても10時間くらいかかる業務を、午後2時に
「この資料今日中に作っておいて」というような指示をするのは無能な上司の証明にしかすぎないわけです。

自分がやれば5時間ぐらいかかるであろう見積もり作業を、スタッフに依頼したときに、10分くらいで終わらせたとしましょう。
そうなったときに「じゃあ、これもお願い」とその場で追加仕事を依頼するのはダメだと考えています。

そういうことをしていると、次からその人は「仕事を早めに終わらせよう」とは考えなくなってしまう。
だって早く終わってもいいことがないのですから。

だからスタッフが暇そうに見えるときは、時間を置いて徐々にその人の仕事を増やしていくのが正解だと思うのです。

もしかしたらその時だけたまたま運良く仕事が進んだだけだったり、偶然が重なってすごい条件が嵌まり込んでスピーディーに片付いただけなのかもしれません。

時間軸を長めにとって、スケジュールやシフトに余裕をもって、その人の仕事っぷりを見てから評価したり、マネジメントしたりするのが正しいとともいます。

本部のおエライサンが支店とか営業所に来て、たまたま暇そうにしていた社員を見て
[偉い人]「暇そうなんだからもっと働かせろ」
[所 長]「ハイ!いますぐに!キミたち、暇そうにしてないで◯◯やっとけ!」
みたいなパターンになるのが、一番スタッフのやる気を削ぐのです。

そんなわけで、社員が暇そうにしていたり、サボっているように見えたときは、
「期待を上回る効率で業務を処理しているんだな、ありがたいなあ」
と感謝した上で、後日、他の業務(難易度が高かったり、複雑だったり、職責が重かったりする仕事)を割り振るのが正解だと思います。

仕事を早く終わらせれば自分の自由な時間が増やせる。
そういう環境を作っていくのが大事なんではないかなと考えています。

 

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