10億円をポンッと寄付する男

もし自分がものすごい大金持ちだとして、例えば10億円を寄付したとしてもそれを750万人で割ると一人あたり133円にしかならないという事実があって
それって一人にひとつじゃがりこを配ったらなくなってしまう金額なんだと考えると、寄付するよりももっと違ったお金の使いみちがあるだろうなと考えてしまう気がする。

自分がすごいビリオネアだったとして、オリガルヒだっけ?そういうお金持ちだったとして、手元に
「じゃあ、あんた自由に使える100億円あるやんけ。困ってるみんなに配ってくださいよ」
みたいなことを言われたとして、
「でも一人あたりにするとたったの1300円くらいなんだよ、そんなのもらっても嬉しくないだろう。しかも一回の振込に400円も手数料が取られるんだよ。
手数料だけで、金融機関が30億円も儲かっちゃうんだぜ!
アホくさいだろうよ」
って言い返すような気がするんだよ。

そんでもって、ものすごい大金持ちの人っていうのは、なんというか、めっちゃたくさんの人から少しずつ、それはもうメッチャ少しずつ、困らないくらいの、もしかしたら気が付かないくらいの金額をもらえるような仕組みを作っちゃってんだと思うんですよ。

一人当たり12円とか、例えば日本の場合、人間の数が1億2600万人だとして、

「毎月一人当たり8円」✕「12ヶ月」✕「1億2600万」とか
「毎日一人当たり3円」✕「365日」✕「1億2600万」とか

まぁ、全員はないにしても2000万人から集めるとか、300万人から集めるとかでも、相当な金額になるのは計算機を叩けば理解できるわけです。

軍事費とか国家予算とか何兆円みたいな世界に生きる人にとっては10億円というのは、誤差みたいなもので、1270円のA定食と1290円のB定食どっちにしよう、って考えたときの差額みたいな感覚だったりするのだろうなと思うのですよ。

そういう現実を踏まえた上で、寄付したりとかなにかできることをするとかいろいろ考えないと、なんというか世の中に流されちゃうような気がしてこわいのだ。

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