アマゾンプライムとZ級ムービーの話

映画のカテゴリーで「作品の存在そのものを楽しむ」というふうに個人的には解釈している「Z級ムービー」というジャンルがある。

B級ホラーとかB級映画というレベルではなく、もうなんというかスタッフが作りたいから作っただけで、観客なんて不必要というか、作品を世に送り出すことそのものが目的で、作ったら跡は見てもらおうと、誰一人見なかろうといっさい関係ない!みたいな映画なのだ。

古くはアタック・ザ・キラー・トマトとか死霊の盆踊りとか、宇宙から来たツタンカーメンとか、劇場で見たら
「金返せ!」と叫ぶこと必須の映画なのだ。

そりゃ映画館だとA級もZ級も同じ料金ですから納得できませんよ。

しかしながら今はサブスクの時代ですよ。

何本見ても料金はいっしょなのだから、Z級を見てもまぁいいかっていう気持ちになるわけですよ。

もちろん鑑賞に費やした時間という貴重な資本は消え去ってしまうのですが、なんというかアイデアというか発想というか、独特で自分がまったく思いもよろなかった角度からの演出であるとか、創意工夫や創造のための熱意のようなものに触れることが出来たりするのです(気がするだけかもしれませんが)

で、この連休中に見た「必殺!恐竜神父」という映画がものすごくZ級で良かったです。

恐竜のきぐるみがあまりにもちゃちすぎたり、特撮がほぼなかったり、字幕がすごかったりするのですが、ところどころ画面の構成とか、音楽が案外良かったりなどするので、

なんとなく自分も作れるんじゃないかと勘違いさせてくれるので、クリエイターになりたい人のチャレンジのハードルを下げると思うし映画界の裾野を広げてくれると思うので、こういう映画を大事にしていきたいと思うのであった。

Z級の映画には珍しくヒロインの女優さんがなかなかの美人さんだったような気がします。

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