一応、金子商会では月次決算を行っている。
だから毎月在庫数を正確に把握する必要なので、毎日棚卸し作業としてPC内の在庫数データと商品の実数を合わせる作業を行っている。
出荷のタイミングや出荷数字の間違いなどがあるので実数を100%正確に反映できているかと言われれば、まだまだできていない。
九割九分くらいは正確だとは思うのだけれども、合ってない部分がどうしても出てくる。
なんでなんだろうか?
データを見る限りでは入力ミスだったり、入出庫のタイミングで在庫が合わない場合がある。
出荷処理をして、実際に品物を出荷するのに、若干のタイムラグがあったり、入荷して棚に置くまでにタイムラグがある。
オンタイムなPOSシステムを使うとかすればいいのかもしれないけれども、商品にQRコードが付いていないし、RFIDが貼られていたりなんてもちろんしていない。
人力で結局するしかないのかなと思う。
人力でやるにしても、できるだけ楽ちんに負担が少ないように棚卸しをしたいと考えている。
その昔(15年くらい前)は、棚卸しは決算日前の最後の土日に倉庫を締めて社員総出で商品をカウントするという作業をしていたのだけれども、数年前に会社のPCと販売管理ソフトを入れ替えた。
そのときに、在庫管理ができるようになった。
毎日ちょこちょこ動く商品の在庫が今ひとつ合わない、伝票には13個在庫があるようになっているのに、実際商品を数えてみるろ52個あったり、あるいは数字がマイナスだったりするのである。
なによりも、棚卸しの必要性や重要性を、スタッフ全員が理解しているとは限らない。
「なぜ棚卸をしなければならないかわかる?」
「在庫を正確に把握することの目的は何?」
と質問して正確に回答してくれるように社員教育しておかないといけないのだ。
割とめんどくさい。
売上原価とか売上総利益とかわかってる?と聞いたときにこのくらいの理解度があるか?っていうとほぼないのが現実だ。
リンク先のブログなみの経営知識というか教養があるかどうかで、棚卸に対する作用の効率が変わってくるのかもしれない。にんげんだもの。
だから、だれでもできるようにする、RFIDなんかを使って自動でピッとするのがいいのかもしれないけれども、そうなると単純作業で給料をもらうという仕事がなくなっていくのだろうなと思う。
ただ、ついでに清掃するとか、もっと他の商品に入れ替えしたほうが良いかもとひらめくとか、ヒトが介在することで生まれる付加価値というものもあって、
その付加価値を高めるためには、その作業を行うヒトの教養だとか知識によって生まれる、AIとか自動化ツールでは生み出せない要素を取り入れ組み合わせる必要が出てくるのだと思う。
人間は「考える」ことで付加価値を生み出すのだから、単純作業をしながら、なにかアイデアを思いつくように仕事をしなければいけない。
単純作業だけをやればよい、というのであれば、ロボットで十分なのだ。
社員はロボットではなく人間なのだ。
人間扱いするということは、やはり社員教育とか研修とか、それぞれ個人個人の能力を高めるように、いろいろ勉強をしてもらうように指導しないといけないのだろうなと思う。
「自分で勉強してもらったり学んでもらうとありがたいなぁ」と思ったりもするのだけれども、人間は「自分がそれを必要だ」と感じない限り、それについて学ぼうとは決してしない生き物なのだ。
とりあえす、毎日、ある程度食べていけて、そこそこの生活をしているとしたら、そしてそこそこでなく物足りなさを感じていたとしても何らかの面倒さや怠惰感に流されてしまい「成長するためには学びが必要」と考え「そして実際にそのために行動する(勉強する)」という人はほとんどいない。100人のうち一人か二人がいいとこなんだろう。
いくら口で「勉強しよう」「勉強が必要だ」「学び続けることが大事なんだ」なんて言っても、実際に勉強する人はほんの一握りだし、そういうできる人は大学を出て大きな立派な儲かる会社に務めるのだ。
なんてふうにうらやましがっても仕方ないので、そういう人が入りたくなるような会社組織にしたり仕事の仕組みを作ったりするようにがんばらんといかんのだろうなと反省したりしている。
こういう考えはブログに書いたりしないで、社員さんに直接言うのが一番なんだろうな。
読んでももらうと良いんだけれども、めっちゃカリスマ経営者とかでない限り社員が社長とか上司のブログなんて読まないような気がする。
だからこそ読んでもらうように工夫したり、朝礼で聞かせたり、給料日に手紙を同封したりしてなんとか伝える努力だけはしよう。