今日も「映画 若おかみは小学生!」の話。
いや、そのくらい感銘を受けたんだからしょうがないです。
映画の冒頭で主人公のおっこちゃんにお父さんが伝える花の湯温泉の
「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない、全てを受け入れる」という言葉。
たぶん、花の湯温泉外にある全ての旅館や商店の共通の経営哲学なのであろうと思われます。
「すべてを受け入れる」というのはこの映画のテーマと言うか根っこでもあり、クライマックスではその凄まじさに圧倒されてしまうのですが、それは見てのお楽しみということで、ここでは書きません。
ちなみにこの花の湯温泉街はモデルは有馬温泉だそうです。
不倫とか明らかに浮気相手と来ている脂ギッシュなオッサンとかであっても受け入れてくれるわけですよ。
うーむ、おっこちゃんはそんな生理的にあれなオッサンでも
「花の湯はどんなお客様でも受け入れるのです」とか、言うのですよ。うーむプロはつらいですな。
いや、違う、そういうことが言いたいのではないです。
あらためてものすごい経営理念ですよ。
「すべてを受け入れる」
こりゃキツい、相当の覚悟が必要です。
でも経営理念と言うのは、そういうものでしょう。
覚悟のない経営理念なんてクリープを入れないコーヒーみたいなもので、まぁクリープはいいとして、「うはぁ、そこまでしないといかんのか?」というような内容でないと経営理念とは呼べないと思います。
「旅」ができなくなっちゃうのか?
各地、そう世界各地の観光地では旅行する人がいないので大変だそうです。
旅するということができなくなっているのですな。
ところで「旅」英語にしたらこんなに種類がある。
- travel
- journey
- trip
- tour
言葉は概念を表装するものだからそれぞれ違うわけですよ。
でそれぞれの言葉を名詞化すると
- traveler
- journalist
- tripper
- tourist
みたいな感じでそれぞれ意味合いがかなり違ってきます。細かいところは自分で考えてください。
旅とはなんなのか?人にとって旅行ってなんなんだろうか?そういうことを考えるいい機会なのかもしれません。
さて、下関も観光でやっていこうとしているわけですけど、
地域としての「経営理念 Management Philosophy」はなにか?
下関市観光交流ビジョン2022を読んでみると・・・、
経営理念にあたるのは文章としてみつからなかったです。
少し残念です。
いま、コロナ騒動で観光業界は大打撃を受けていますけれども、
「人は旅をしなくなる」というのは間違った前提ですよ。
正しい前提は
「それでも人は旅をする」
もっと単純化してもいい
「人は旅をする」
「旅をするから人」
でもいいです。
各地の観光地が掲げるべきは
「どんな旅人を、どう受け入れるか、おもてなしするのか」
そこんところの戦略を具体的にするのが第一です。
そしてあらためて思うのですよ、見返すのですよ
「花の湯温泉のお湯は誰も拒まない、全てを受け入れる」
この言葉の凄まじさを、
経営理念と言うのは、そういう凄まじさがあると強いなぁと感心します。
花の湯温泉はもちろんフィクションですが、モデルとなった有馬温泉や、加賀屋、美山荘にも共通の経営哲学があるのだと思います。
大切なのは、人をひきつけて離さないほどの情熱であり理念なのだなぁと思います。
旅とは何か?
客様にとっての旅とはなにか、それをちゃんと形あるイメージまで落として、そのイメージの補完に役立つ対応する応えることがそれぞれの観光地の役割なんだろうではないか。
有馬温泉と下関地域の旅の目的はちがうのだろうと思います。違って当たり前です。もちろん共通する部分が多いでしょうし、旅行客をもてなす以上m殆どは同じだけれども違うところは絶対あるのだと思います。
温泉地であればそれぞれの由来みたいなものがあるのではないか。
自分は旅行が好きですよ、いろいろなところに行ってみたいし
旅行ができないとか人生の半分がなくなってしまうようなものです。
あと旅するためには帰るところが必要です、
つまりは「住処(すみか)」ですな。
住処について考えること旅について考えることはセットだと思っています。
ちなみに住処、家についても英語にするといろいろあるよ
住むという意味合いのもの含む
home,house, residence, tenement, dwell,live, inhabit いろいろあるので調べて考えてみようと思います。
ちなみ山口県が誇る防長四湯の一つ湯田温泉のフレーズは
「ちんぽこも おそそも湧いて あふれる湯」です。
これはこれで行ってみたいですね。