「普通の台所水栓をください」

お客様がいらっしゃって

「普通の台所水栓をください」と言われたときにとりあえず何をすすめるかですな。

一戸建ての住宅であれば

KM5011とかの台付1つ穴シングルレバー混合栓

賃貸の住宅であれば

KM5000とかの壁付きシングルレバー混合栓か

KM14N2とかの壁付き2ハンドル混合栓。

その人が使っている水栓金具が「その人にとっての普通」であって、本当に人によって違う。

この「普通」というのが一番厄介です。

「普通」「一般的」「常識的」このあたりのキーワードが出てきたときは、一番気をつけないといけません。

そして自分が誰かに依頼するときも「普通の」「よく売れてるやつ」「一般的なもの」というような注文の仕方をすると、かなり高確率で失敗します。

あと生きていれば失敗したり、後悔したりすることが多いのだけれども、自分自身がクレームを主張するときに

「普通はそうじゃないだろう」とか

「一般常識のないやつだなぁ」とか

「ほとんどの人がそうだろう」とか

そういう言い方をしてしまうときは、だいたい、その人が特殊な場合が多いので、自戒をこめて、そういう主張をしないように気をつけたいと思います。

 

「普通はこうだよね」と相手が言ってるときは、「自分はそのジャンルでは素人です」という告白をしているのだな、と受け止めて対応するとうまくいくような気がします。

あくまで「物知りで」「よくご存知で」とおだてつつも、プライドを傷つけることなく、打ち合わせを重ねていかないといけないので、コミュニケーションスキルが高くないと大変ですよ。

自分が依頼する側になるときは、「普通」とか「常識」を振りかざすことなく、「自分はこのジャンルについてはなにも知らないので、どうか教えて下さい」くらい謙虚に行くほうが結局はよい結果を得られるのではないかしらと考えています。