銀河鉄道の夜 

銀河鉄道の夜には【初期型】というのがあって、ブルカニロ博士が登場するタイプがある。

ブルカニロ博士は、主人公のカンパネルラに伝える言葉がいいのだ。

「おまえは化学をならったろう
水は酸素と水素からできているということを知っている。いまはたれだってそれを疑いやしない。実験してみるとほんとうにそうなんだから。
けれども昔はそれを水銀と塩でできているといったり、水銀と硫黄でできていると言ったり、いろいろ議論したのだ。
みんながめいめい自分の神さまがほんとうの神さまだというだろう。
けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。
それからぼくたちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。
そして勝負がつかないだろう。
けれどももしおまえがほんとうに勉強して、実験でちゃんとほんとうの考えとうその考えとを分けてしまえば、その実験の方法さえ決まれば、もう信仰も

化学とおなじようになる。」

いやーいいっすね。