新人の◯◯です。

研修も終わり来週辺りから新人さんが電話応対をするようになる予定です。
この時期は研修を終えた新入社員のみなさんが現場でのお仕事をやりはじめるのですな。
名札なんかにも「新人」とか「研修期間中」みたいな印があったりするわけです。
つきあいのある設備店の職人さんだと「新人」だとわかればわかりやすいように注文したり言葉を選んでくれたりする。
仕事に急かされていたりするときは「ベテランの人に変わってちょうだい」というような対応をしていただけるわけです。

弊社のようなショボい会社の場合は「お客さんにも社員を育ててもらう」というある意味甘えた部分もあったりして、商品数や覚えることが多いので、はじめのうちはご迷惑をいかにかけないか、という対応が必要だったりします。
ある程度経験を積むまでは失敗します(もちろん会社としてはミスがあった場合全力でフォローします)長い目でみてほしいなという、そういう関係でありたいと考えています。

「そんなこっちゃ駄目だよ。プロなんだから接客する以上は、新人とかベテランとか関係ない。」というような考え方も正しいとは思いますけれども、それを認めてしまうと、新しい人を採用したり、自社で育成したりするということができなくなってしまうと思います。

最初からプロでなくてはいかんせん!というのであれば経験者を採用するとか、自社では教育しなくて、そういうことが完成された人を中途採用するだけ、というような人事採用戦略を取るのが正解なのでしょう。

でも、それは違うと思うのです。

中小企業は、従業員に対しては単に給与を払う、もらう、という関係でなく、教育の器というか、何かを学ぶ場であるのが、いいのではないかと、そんなことを思うのです。
それは仕事のやり方で合ったり、あいさつの仕方や、マネジメントやマーケティングの知識かもしれません。事務作業の進め方やノウハウ、商品管理の知識や、さまざまな打ち合わせの方法論など、業務を円滑に進めていく上でのさまざまな手法・技術を学ぶことが大事なんだと、思うのです。

例えば、あと何年かしたときに「もと金子商会の社員だった」というだけで、一つのキャリアの1ページになるような、そういう関係性を築くことが中小零細企業にとっては大事なのかなと、思うのです。

「新人の◯◯です」という枕詞が取れたときに、その人の価値が一段高くなっているといいな、そんなことを考えたりしております。

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