不用品の処分

現場で使わなかったとか、変更になってしまったとか、間違えて注文しちゃったとか理由はいろいろとあるのだけれど、どうしても売れない商品というのがあって、メーカーも返品に対応してくれないので、もうあとは廃棄処分するしかない。
けれども捨てるのもお金がかかるしどうしましょう。
ということで、いつかはでるかもしれないと倉庫の片隅にあるのだけれど、
まぁ動きませんよね。
マンホールですから素材は鉄なわけですよ。
時間がたつと錆が浮き出たりしてますます商品としては役に立たなくなっていくのです。
マンホールなんて単一素材だからまだいいのです。屑鉄としてうっぱらうことができるので。
けれどもコア継手なんて、引き取り手がいないみたいなんですよ。
参拝として処分するか文鎮としてご近所さんに配布するくらいしか思いつかないのです。

経営戦略を何年か前に変えたのだ。こういうコア継手を利用するような現場と縁遠くなってしまったので結構な量で不動品が発生してしまったわけです。
錆びも出てきていますし、商品としてはもう成立しないので、棚卸からも落としてしまっておりますし、きちんとした商品ではないので、当然「通常の販売」には上がってきません。
場所を取るだけだから、ごみとして処分するのが正解なのだろうな、と思います。

世の中には「売り物としてはダメだけけれども、十分に使用できる」という市場がある。自分で使う分にはOKだが、それを利用して何かを作成し、それを第三者へ販売する、という市場としては利用が難しい、というかできないし、そこに魅力を感じなかったりする。
そこで流通するものは消費財としてならOKなんだけれども生産財をそこで購入するとあとあとメンテナンスに支障が出たり、故障した際の責任問題であるとかそういうデメリットがあるために、そこでやり取りされる商品に魅力を感じることはない。
考えるに「生産財」というものは、商品そのものではなく、その商品に付随する品質保証(品質ではない)であるとか、納期の融通が利くことであることとか、複合的で総合的な付加価値そのものが占める部分が大きいと思うのです。

 

 

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