何を買っていただいているのか?

金子商会は、水道管材店とか建築資材店とかパイプ屋とか、いわゆる問屋さんとか卸売業という業種になります。

銀行とかで「業種」に書くときは「卸売・小売」になるので、先のツイート主さんの気持ちはよくわかる。

金子商会も時代の流れの中で取り扱ってきた商品がちょっとづつ変わってきてます。
「ネットで買い物ができるようになるなこりゃ」と思ったときに住宅設備器具はもうあかんなと、「注文して仕入れて売るタイプの商品」は「金子商会で買ってもらえる商品」ではないと考えて、あんまし本気でそこは売らんようにしよう、と、
で、
その当時1990年代の住宅設備機器、TOTOの便器とかウォシュレットとか浴槽とか給湯器とか月商2000万円くらいあったんですけれども、今はほぼゼロになっています。

じゃぁ、金子商会が買っていただいているものっていうのはなんなのか?

言い換えてみると提供できている価値、
料金と引き換えにお客様が手に入れている付加価値ってなにか?

そこのところを考えると、水道資材とか塩ビパイプとか配管材料とか施工用の消耗品を売っているということではないのです。

「いつ来ても確実に手に入る」
「電話で注文すれば1時間もしないうちに現場に配達する」
「お客様が自社で在庫管理する手間が省ける」
「テキトーな注文でも欲しい物が手に入る」
「なに使ったらいいかわからないときに質問したら解決法がわかってしかも物理的にすぐ解決できる」
「必要十分な品質を維持できる」

などなど、つまりは「ネットでは購入することのできない」
「めんどくさい」とか「手間ヒマ」とか「明日じゃなく、今日、今いるんだよ」という部分に対してフィーをいただいているということになります。

もちろん、その部分はあんまり儲からないし金額も大きくはないので売上金額でいうと、20年前の1/5くらいになってしまったのですが、まぁなんとかやって行けているしお客様もいらっしゃってありがたいなというところです。

買わないお客様ではなく、
実際に買っていただいているお客様のために、
なにができるのか、
なにをすればいいのか、
なにが求められているのか、
結局、自分にできることはそれだけですし、買ってくれる方がお客様ですので、
なんというか、基本的にはこういうスタンスなのです。

 

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