もしあなたが絶体絶命の状況になって、残り時間が1時間あるとしたら、どんなことをしますか?
アインシュタインは言いました。
「最初の55分は適切な質問を探すのについやすだろう。」
そのくらい「質問を探す」「問を立てる」ことは重要だと思います。
自分は小説やマンガの中でもSF(サイエンス・フィクション)が好きです。
ハヤカワ文庫にはよくお世話になっています。
SFマンガには、普段の生活をしていたら、まず立てることのないような「問い」が溢れています。
今回紹介するのは清水玲子さんの「ミルキーウェイ」という少女漫画です。
ジャックとエレナという二人の人形ロボットが主人公の物語は、独特の問いを投げかけてきます。
「ロボットに感情があるとしたら人間との違いは何なのか?」
「宇宙にたった一人残されても永遠に生きられるロボットに伴侶は必要なのか?」
「『本物の恋愛』は人間にしかできないのか?」
「170年後の未来から自分の人生を見られるとしたら?」
200年300年というスパンで物事考えてみる。
宗教観や死生観の違う世界から物事を考えてみる。
例えば「人肉を食べて死者を弔う、食葬がベースの世界で生きることとはどういうことなのか?」
そういう特殊な世界に思考を置くことで、自分の「問いのはば」が広がる。
そういう実感があります。