三密はお坊さんのありがたい教え

ツイッターを見てると東京の方がテレワークしようとしたら家の前で工事が始まって音がうるさくてどうしよう、というような書き込みがあって、なんというか工事現場は動いているんだなと今更ながら気がついた。

緊急事態宣言でも「電気・水道・ガスなどのインフラ」は止まらないと言われたので止まらないわけですよ。

それから現場作業というのは基本的に三密になってるように思います。

もともと換気が大事なので密閉されていないように工夫するのが当然ですし土木工事であれば屋外ですからそもそも密閉しようがありません。

密集にしても、作業中は近づかないのが当たり前ですので密集して作業することはほぼないです。

密接というのも近づいて会話をするというのもないですよね。作業中は私語はあまりしないのです。

 

さて、この「三密」というのはもともと仏教用語なんですね。知りませんでした。

真言密教についてというページを見ますと

一般の仏教では、

「人間は皆、抜け出し難い業を背負っている」

ととらえ、その業=罪を生み出す元とは、次の三つ=三業であると説きます。

【1】人間が身体で行った罪(行為の罪)

【2】人間が口で喋った罪(言語の罪)

【3】人間が心で思った罪(意識の罪)

これに対し、真言密教では、この身・口・意の三業を「業」とはとらえず、「三密」と呼び、この身・口・意を使ってこそ、仏になれると説きます。

密教という名称は、この三密に由来しています。

つまり、仏様だけが仏なのではなく、我々も同様に仏であり、本来仏たる資質を備えている。

そして、たとえスケールは違っていても、我々も他の人に代わってもらうことのできない独自な仏としての役回りを持っている。

だから、「仏と我々の身体・言葉・心の三種の行為の形態が、不思議な働きによって感応しあう時、速やかに悟りの世界が現れてくる。 (三密加持)」と説きます。

うひゃぁ、なんか三密ってすごいありがたい教えじゃないですか。

お坊さんのありがたい解説もあります。以下転載。

今の社会で求められる三密修行とは

 今の社会において、三密の修行とはどのような修行でしょうか。私が思いつくものを挙げてみます。

◆身密(からだ、行動)
・自分の行動を見直し、「今」大事なものを見極める
・自分勝手な行動はしない。自分さえよければそれでいいという気持ちで行動しない
・みんなのいのちを守る行動を取る
・できる範囲でからだを動かす
・一日一回は笑う
・手を洗い、身を清める
・栄養と睡眠を十分にとる

◆口密(ことば、発言)
・自分の言動を見直し、正す
・自分の事を棚において人の悪口ばかりを言わない(インターネットに書き込まない)
・人の揚げ足をとらない
・電話やインターネットなどを通して友人とたわいもない話をして気分転換する
・うがいをしっかり行い、口を清める

◆意密(こころ、考え)
・毎日1分でも自分のこころを見つめる時間をつくる
・自分のこころの揺れ動きを観察し、自分のこころを乱すものに気づく
・こころをありのままに見て、本来の自分に気づく
・様々な情報をむさぼり、こころを惑わされない
・自分だけでなく他者に気配りをし、行動に移せるものは移す
・今できる範囲で、自分がリラックスできること、こころが豊かになることをやってみる
・深呼吸をしてこころを落ち着かせる

 

いや、ほんとうにそのとおりですよ。わたしも精進します。

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