俺等の業界は何故ファックスなのか?

インターネットやwebサイトにログインしたり、はたまたメールやLINEで注文するのではなく、なぜかFAXや電話で注文を受けてしまうのか。

ネットで注文するメリットがお客様側にはほぼない。

例えばネット注文すれば価格が5%安くなりますよ、というようなことはあるのだが、その「ちょっと安くなる」こと以外にメリットがない。

デメリットが大きい、

仕入先やメーカー別にいちいちログインする、UXを覚えてそこのルールに則って注文する。

しかもミス発注は100%注文した方がリスクを負うので、怖くて注文できない。

いちいち正確にそれぞれのサイトのプロトコルに則った注文をしないと注文を受け付けてくれないのでハードルが高くなってしまう。

←例えばこういうメモの注文をシたいときに、注文先に一行ずつメールを書いて注文するとか、webサイトの注文フォームに一行づつ商品名を入力するとか、やるか?

という話です。

このメモだと8行なんだけれども、これだけでもわざわざ文章を入力して注文するとかめんどくさいのに、一つの物件で注文するときは30行とか50行とかまとまって注文することがほとんどなのだ。大きな物件だと100行以上の注文をすることになる。

となると、いちいち入力するとか、めっちゃ面倒くさいわけですよ。

それだったら、見積書をそのままファックスするとかになってしまうのです。

しかも商品ごとに注文先が違ったりするのですよ。こりゃ面倒くさいにきまってるじゃあないですか。

あとファックスで注文するというのはダブルチェックの意味もあるのかもしれない。

BtoBの場合たとえネット注文であっても、買い手側の注文のやり方が100%悪いというのは、よくない気がする。

問屋と買い手は同じ立場で、どっちが偉いとかどっちが上だとか、そういうことはなく対等なのだ。

お互いにミスすることを許しあえる関係でもあるので、お互いがお互いに対して「発注ミスや出荷ミスをすることもあるのだ」という、持ちつ持たれるというか、そういう信頼関係がないとよくなかったりするのだと思う。

人は入力間違いをする、それは確率的には0にはできないのだ。

だからファックスで注文して電話でダブルチェックするのだ。

それは二度手間のようではあるけれども、「お互いのミスをカバーする」ためのバッファとしての機能だってあるのだ。

「返品はいっさい認めません」みたいな商売はBtoBの場合はよくないのだと思う。

例えば、在庫商品であれば、よほど汚れてしまったり、使用して売り物としては成立しないないあという場合を覗いてすべて気持ちよく返品シてもらってOKですよ、というのが正しいのだと思う。

「つかって用事が済んだから返品します」というのは悪質だし、そういうのは返品はもちろん断るんですけれども。

あと、メーカーやお客さんごとに商品の呼び名や、サイズの単位がちがったりするのだ。

VBライニング継手の1/2

コア付LP継手の13

PQ継手の15

上の三つの継手は実は全部同じ規格でJWWAの規格番号とかもあったりするが、その番号を覚えている現場の職人さんは稀である、というかほぼいない。

で、このようにお客さんや職人さんによって呼び方が異なっているので、やはり注文するときに、商品が見つからないだの、入力できないだの、そういう問題というか抵抗感がうまれたりするので結局は「ネットで注文する」というのはひたすら面倒くさいのである。

「作った見積書を電子化、あるいはデータ化して、注文できるようにすればいいんじゃない?」という意見もわかる、高いお金でシステムを組んで、見積書をデータをしてアウトプット、そのデータを仕入先のABC商事へネットで送信できた。

「うわーこれはめでたい!めっちゃ便利やんけ!」

と思ったところで、そのシステムはDE商会やFG製作所やらHIJ産業機械商事には利用できないのである。

結局は紙に書き出した注文書を番号登録しておいた送信先に一枚ずつファックスしたほうが、かんたんで楽チンで確実やん、ってことになるのだ。

まぁそういうデータを共通化して、受発注や出荷業務を自動化したら便利じゃないの?という考えで進めようとしているのがいわゆる流通BMSとか呼ばれている組織なんだけれども、リンク先を見て分かるように2015年からあまり動いてない感じで、ユーザー数もそんなに増えていない。(ある法律が成立したので誕生した感のある団体だったりするのだが、まぁそれはどうでもいい)

なんか頓挫した感じがする。

この手のステークホルダーが多岐にわたりすぎちゃってる場合、標準化というのは多分ムリなんじゃないかなと思う。

既存の企業群が標準化するために共通のプロトコルに従ったり作り上げたりするというのは、ない。

全く違う業界が独自規格でエンドユーザーの支持を受けて一気に焼け野原にシてしまうのだ。

プラットフォームというのは、既存の企業にとっては新しく作り出すことができないのである。

その次代に生まれた新しい技術や考え方が新しいプラットフォームを生み出すのだが、既存の企業にとってそれは今ある売上をなくしてしまうリスクと表裏一体なのでなかなか手が出せない。

じゃあ、そういう新しい仕組みとか技術ってなんやねん?と考えるとそれはやっぱりAIとかなんではないかなーと僕は考える。

続きは明日書こう。