融通がきかない

給湯器が品不足だったり、いろいろな素材不足や建材不足が、建築業界だけでなくいろいろな業界から聞こえてくる。

40年くらい前は、問屋さん、いわゆる卸業者さんの倉庫に在庫を山積みしていたりして、一次問屋とか二次問屋があったんだけれども、需要と供給を調整する緩衝帯になる仕組みがあったんだけれども、今は、そういう仕組がなくなってしまって、流通のコントロールとか、あと物流そのものも効率化していく中で「以下に在庫を減らすか」というのが至上命令になってるのだな。

だからこそ、現在みたいみたいに事件や事故が起きてしまうと、一気に流通がストップしてしまうのだろうな。

いいとか悪いとかではなく、長年積み上げてきた商売や流通の仕組みが、エンストを起こしてしまっているので、そりゃスピードは出なくなるよねということだ。

うまい具合に燃料が入らなかったり、もしかしたらラジエーターの水が抜けているのかもしれないし、もしかしたらどこか電線が調子悪いとか、プラグがかぶっていたり汚れていたり、様々な事象が複合的に重なって、エンジンが回らなくなっているのかもしれない。

単に発電機の調子が悪いのかもしれないし、蓄電池を変えればいいだけなのかもしれない。

社会のエンジンの調子が悪くてスピードが出ていない。

いろいろな原因が考えられるし、多分一箇所だけ交換すればいいというものでもない。

物知り顔で「点火プラグを取り替えれば万事OK」というようなことを言ってるかもしれない人がいれば「ガソリンの代わり軽油を入れればいいじゃん、安いし」というような、どう考えてみ違う方向から意見を戦わせたりしているので、
現状の分析というのは大事なんだけれども、その上で、自分が取れる行動というのは、やはり限られていて、なにをするべきではなく「何をやらないべきか・しないべきか」ということを意識しておいたほうがいいのかもしれないと思ったりしている。

年が明けて春先にはなんとかなるかなぁという考えもあるかもしれないけれども、なんとなく春先は品物がなかったりコロナ騒ぎもまだ続いていたりして、いよいよ困った状態になっているかもしれない。

で、どうすればいいのかというと、融通を利かす、あえて余裕を持つ、「まぁいいか」という感覚も適度に持ちつつ、のんびりゆっくりペースを乱すことなく深呼吸して落ち着いて行動するのだ。

従来1日でしていたことであれば3日くらいかけ
3日くらいなら1週間、1週間であった納期は一月くらい、
そんなかんじで、一回りゆるいテンポで行動して、
「一刻も早くなんとかせにゃならんのだ!」
というような気持ちになってしまったら「いや、ないならないで、とりあえずOKやろ」と思いとどまるようにしたい。

Verified by MonsterInsights