花子さん:おおっと、太郎くん、今日の授業で雇用賃金について習ったんやろう?
太郎くん:はい!雇用賃金って、なんか需要と供給で決まるって言ってたけど、具体的にどういうことなんやろ?
花子さん:うん、それやね。たとえば、楽で楽しい仕事は供給が少ないけれど、そこで働きたいと考える労働者が多い(需要が多い)ので賃金が低くなっていくやろうね。
太郎くん:ほんまや!たとえば、あの人気のアミューズメントパークの仕事とか?
花子さん:そうそう、そういう感じやね。でも逆に、きつい仕事や、危険な仕事とかは、需要が少ないけど、その仕事をする人も少ない(供給が少ない)から、賃金が高くなるんやで。
太郎くん:あー、それは分かる!たとえば、高所作業や、放射線の扱いが必要な仕事とかかな?
花子さん:うん、そうそう!それに、その仕事をするために必要なスキルや経験が多いとか、専門知識が必要とかも、賃金に影響するんやで。
太郎くん:へー、そうなんや!めっちゃ勉強になったわ!ありがとう、花子さん!
花子さん:いやいや、お互いに勉強になったで!
花子さん:そういえば、賃金情報って完全にオープンされているわけじゃないよね。でも、賃金がオープンになるほど、価格差ってなくなるんだよ。
太郎くん:なんでやろ?
花子さん:例えば、同じ職場で同じ仕事をしているのに、男性と女性で賃金が違ったりすることがあるよね。でも、賃金情報がオープンになると、それが露呈されて、賃金が均等になる可能性があるんやで。
太郎くん:へー、それはなるほどやな。でも、賃金が完全にオープンになったら、個人のプライバシーの問題とかもあるんやろ?
花子さん:そうだね。でも、賃金がオープンになると、企業側も公正な賃金を提示しなければならなくなるから、労働者にとっても企業にとってもメリットがあるんやで。
太郎くん:うーん、確かにそうやね。オープンになるのって、慣れると便利かもしれんけど、最初はちょっと抵抗があるかもしれんなあ。
花子さん:そうやね。でも、情報のオープン化って、社会全体のトータルな利益を追求することにつながると思うね。
花子さん:でも、実際には、賃金情報が完全にオープンにされていない職場も多いよね。
太郎くん:なんでやろ?
花子さん:それは、企業側が競争力を維持したいと思って、賃金をオープンにしない場合があるんやで。自社の賃金が他社よりも高い場合、従業員が他社に移ってしまうから、賃金情報を隠して、競争力を保とうとするわけや。
太郎くん:へー、でも、それって労働者にとっては不利なんやんけ。
花子さん:そうなんやけど、企業側からしたら、競争力を維持しないと、生き残れないからね。でも、最近は、企業の社会的責任(CSR)や、ジェンダー・ダイバーシティなどの観点から、賃金情報のオープン化を求める動きも出てきているんやで。
太郎くん:ほんまや!でも、まだまだオープン化されていない職場も多いんやな。
花子さん:そうやね。でも、労働者側からも、自分の市場価値を知りたいというニーズが高まっているから、賃金情報のオープン化を求める声も強くなっているんやで。
太郎くん:そうかー。まだまだ進んでいないけど、将来的には、もっとオープンになっていくんやろうな。
花子さん:そうだね。オープン化に向けた動きが、少しずつでも進んでいるから、期待したいね。
太郎くん:そういえば、最近はツイッターやSNSなどで、賃金のオープン化を求める声が増えてるみたいやね。
花子さん:うん、そうやね。SNSを使って、自分が働いている職場の賃金が低いということを訴えたり、企業にオープン化を求める署名活動を行ったりする人も多いんやで。
太郎くん:ほんまや!それって、労働者のためになることやんけ。
花子さん:そうやね。労働者が自分の市場価値を知ることができれば、自分の力を最大限に発揮できるし、企業側も、公正な賃金を提示することで、優秀な人材を確保することができるから、双方にとってメリットがあると思うね。
太郎くん:なるほど!でも、ツイッターやSNSで訴えたって、実際に賃金がオープンになるわけじゃないんやろ?
花子さん:確かに、賃金情報をオープンにすることは、企業側にとっても大きな変革を求めることになるから、簡単には実現できないかもしれんね。でも、社会的な要請が高まっていくことで、企業側も賃金情報のオープン化を検討するようになるかもしれんね。
太郎くん:なるほど!ツイッターやSNSって、社会を変える力があるんやなあ。
花子さん:そうやね。SNSを通じて、社会の問題を訴えることができるようになったことで、社会の意識や状況が変わることもあるからね。SNSの力は、小さな声でも大きな影響力を持つことができるということを、改めて感じるね。